東京都渋谷区|表札・銘板の撤去跡を周囲へ馴染ませた打ち放しコンクリート外壁補修工事
| 施工地域 | 東京都渋谷区 |
|---|---|
| 建物種別 | RC造建物 |
| 素材 | ・打ち放しコンクリート ・コンクリート化粧仕上げ面 |
| 工期 | 1日 |
| カラー | ・既存打ち放しコンクリートに合わせた現場色調整 ・ライトグレー~グレージュ系 |
| 施工内容 | ・表札・銘板撤去跡補修 ・固定穴・アンカー穴補修 ・コンクリート欠損補修 ・ケレン・研磨 ・下地調整 ・浸透シーラー施工 ・打ち放しコンクリート色合わせ ・スポンジによる意匠調整 |
施工前の状態|玄関正面の打ち放しコンクリート外壁に、表札・銘板の撤去跡と固定穴が残っていました
今回の現場は、東京都渋谷区にあるRC造建物の玄関まわりです。
以前、玄関正面の打ち放しコンクリート外壁に取り付けられていた表札・銘板を撤去したところ、設置していた部分だけが四角く残り、固定に使用されていた穴や欠損も目立つ状態となっていました。
玄関正面は日常的に目に入る場所であり、外壁自体も打ち放しコンクリートの色むらやPコン跡を意匠として見せる仕上げです。
そのため、単純に穴をモルタルで埋めてグレー色を塗るだけでは、補修した部分だけが四角く浮いて見えてしまいます。
今回は、固定穴・欠損部をエポキシ樹脂モルタルで補修し、下地を安定させた後、既存コンクリートの色合いと濃淡を見ながら意匠調整を行い、撤去跡をできるだけ周囲へ馴染ませる施工を行いました。

施工前の玄関まわりです。郵便受け上部の打ち放しコンクリート面に、以前取り付けられていた表札・銘板の跡が四角く残っていました。

撤去跡を近くで確認すると、周囲との色差に加え、固定用の穴や表面の欠損が複数残っています。
- 玄関正面に残った表札・銘板の撤去跡を部分補修
- Kモルタルで固定穴・欠損部を補修して下地を平滑化
- 既存打ち放しコンクリートの色・濃淡・質感に合わせて意匠調整
お客様のお悩み・ご相談内容
施工前確認で分かったこと|穴を埋めるだけでは補修跡が残るため、下地補修と色・質感の調整が必要でした
施工箇所を確認すると、旧表札・銘板が設置されていた範囲は周囲より色が異なり、固定穴や小さな欠損も複数残っていました。
周囲の外壁は、打ち放しコンクリート特有の均一ではない色調やPコン跡を意匠として見せています。
このような外壁では、補修した部分だけを均一なグレーで塗りつぶすと、かえって四角い補修跡が強調される場合があります。
そこで今回は、固定穴・欠損を先に補修して面を整えたうえで、既存コンクリートの色調や濃淡を見ながら仕上げ材料を重ね、最後にスポンジを使って表情を調整する施工としました。
固定穴・欠損部はKモルタルで下地から補修
浸透シーラーで補修面を整えてから意匠仕上げへ
既存コンクリートの濃淡を見ながら現場で色・質感を調整
今回採用した施工仕様|Kモルタルで欠損を補修し、SクリートカラーVで打ち放し意匠を調整
今回の施工では、補修箇所の状態に合わせて複数の材料を使い分けました。
固定穴や欠損部の補修には、コニシのボンド ユニエポ 補修用プライマーとボンド Kモルタルを使用しています。

固定穴・欠損部の下地補修に使用した材料です。補修用プライマーとKモルタルを組み合わせ、コンクリート面の欠損を整えました。
下地調整後は、日本ペイントのファイン浸透シーラー透明を施工し、補修面を安定させてから意匠仕上げへ進みました。

補修面の下地処理に使用したファイン浸透シーラー透明です。
最終的な色・意匠の調整にはSクリートカラーVを使用しました。

既存の打ち放しコンクリートと色・濃淡を合わせるために使用した意匠調整材です。
施工のこだわり
施工の流れ|養生・ケレンからKモルタル補修・色合わせまで
① 周辺養生|郵便受け・インターホンなどを保護して施工範囲を区切る
施工前確認後、補修材や仕上げ材料が周囲へ付着しないよう、玄関設備をビニールとテープで養生しました。
郵便受けやインターホンなどは既存のまま残すため、必要な施工範囲を明確にしながら保護しています。

施工範囲周辺の養生です。補修する四角い範囲を残し、郵便受けや設備まわりを保護しました。
② ケレン・研磨|表札撤去跡の付着物と弱った表面を整える
補修を行う前に、旧表札・銘板が設置されていた面を研磨しました。
#60程度の研磨材を使用して付着物や弱った表面を取り除き、補修材を施工しやすい下地へ整えています。

撤去跡を研磨し、補修材の密着や仕上がりに影響する部分を整えています。

下地処理後の状態です。固定穴や欠損部が分かる状態まで既存面を整えました。
③ 補修用プライマー|固定穴・欠損部の下地を処理
固定穴や欠損部分へ、ボンド ユニエポ 補修用プライマーを施工しました。
この後に充填するKモルタルとの密着を確保するため、穴の内部や補修面へ材料を丁寧に塗布します。

固定穴・欠損部分への補修用プライマー施工です。
④ Kモルタル補修|固定穴・欠損を埋めて既存面へ合わせる
プライマー処理後、ボンド Kモルタルを使用して表札固定部の穴や欠損を補修しました。
材料を充填した後は、ヘラを使用して周囲のコンクリート面となじむ高さまで押さえます。

Kモルタルによる固定穴・欠損部の補修です。穴を埋めながら表面を平滑に整えています。
⑤ 補修面の下地調整|段差を抑えて既存コンクリートへ馴染ませる
Kモルタルの硬化後は、補修箇所の盛り上がりや段差を確認し、仕上げ工程へ進めるよう下地を調整しました。
補修部分だけが円形に浮いて見えないよう、既存面との境界を確認しながら仕上げています。

補修した穴まわりを確認しながら、次工程へ進むための下地を整えています。

補修範囲全体の下地調整です。既存面とのつながりを確認しながら作業を進めました。
⑥ ファイン浸透シーラー透明|補修面を安定させて意匠仕上げの準備
下地補修後、日本ペイントのファイン浸透シーラー透明を施工しました。
補修した下地を安定させ、後から施工する仕上げ材料が施工しやすい状態へ整えます。

ファイン浸透シーラー透明をローラーで補修範囲へ塗布しています。
⑦ SクリートカラーVによる色合わせ|既存コンクリートの色調へ近づける
下地が整った後、SクリートカラーVを使用して既存打ち放しコンクリートとの色合わせを行いました。
今回の目的は補修面を一色で隠すことではありません。周囲のコンクリートを見ながら明るさや濃淡を調整し、旧表札部分の四角い境界が強く残らないよう仕上げます。
⑧ スポンジ仕上げ|既存コンクリートのムラ感・表情を再現
色調を整えた後は、スポンジを使ってコンクリートらしい不均一な濃淡を加えました。
打ち放しコンクリートは完全な単色ではないため、周囲の表情を確認しながら少しずつ材料をぼかしていきます。

スポンジを使った意匠調整です。既存面に見られる自然な濃淡を意識して仕上げています。
⑨ 色・境界の最終調整|補修した四角い範囲を周囲へ馴染ませる
乾燥状態を確認しながら、補修部分と周囲のコンクリートの色差を確認しました。
明るさや濃淡が強く出ている箇所は追加で調整し、玄関正面から見たときに補修した四角い範囲だけが目立たない状態へ近づけます。

色合わせ後の仕上がりを確認しながら、周辺との馴染みを調整しています。

補修面と既存面の境界を確認し、必要な調整を行いました。
完成|表札撤去跡と固定穴が目立ちにくくなり、既存の打ち放しコンクリートへ馴染む仕上がりになりました
意匠調整後に養生を撤去し、周囲の設備や玄関まわりを清掃して施工完了です。
施工前は、郵便受け上部に旧表札・銘板の四角い跡と複数の固定穴がはっきり残っていました。
施工後は固定穴や欠損が埋まり、四角い撤去跡と周囲との色差も抑えられています。
外壁全面を塗り替えることなく、必要な範囲だけを補修し、既存のPコン跡や打ち放しコンクリートの表情を残したまま玄関外観を整えることができました。

施工後の近景です。固定穴や欠損が目立ちにくくなり、旧表札部分も周囲の色調へ馴染みました。

玄関まわりの施工後です。郵便受けやインターホンなどの既存設備を残したまま、外壁の補修部分を整えています。

表札・銘板撤去跡の打ち放しコンクリート補修工事完工です。玄関正面から見ても四角い撤去跡が目立ちにくい状態へ整いました。
- 旧表札・銘板の撤去跡と固定穴を部分補修
- Kモルタルで欠損を整え、既存コンクリートとの段差を調整
- 既存打ち放しコンクリートの色・濃淡・質感へ馴染ませた意匠仕上げ
担当職人のコメント

今回の東京都渋谷区の現場では、玄関正面に残っていた表札・銘板の撤去跡を補修しました。
今回のような打ち放しコンクリートの部分補修で難しいのは、穴を埋めることよりも、補修した部分を周囲へどう馴染ませるかという点です。
一色のグレーで四角く塗ってしまうと、施工前とは別の意味で補修範囲が目立ってしまいます。そのため、まずKモルタルで固定穴や欠損を整え、下地処理を行ってから、既存コンクリートを見ながら色と濃淡を調整しました。
最後はスポンジを使って表面に自然なムラを加え、打ち放しコンクリート特有の均一ではない表情へ近づけています。
玄関やエントランスは建物の中でも特に目につきやすい場所です。表札・看板・銘板を撤去した後の穴や色違い、設備を外した後の補修などでお困りの場合も、既存仕上げを確認しながら施工方法をご提案します。
東京都渋谷区周辺で、打ち放しコンクリートの部分補修や表札・看板撤去跡の補修をご検討中の方は、株式会社グレイティストまでお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 打ち放しコンクリートに残った表札や看板の跡は補修できますか?
状態に応じて補修可能です。今回の現場では、表札・銘板の撤去後に残った固定穴や欠損をKモルタルで補修し、その後、既存コンクリートの色や質感に合わせて意匠調整を行いました。
Q2. 穴をモルタルで埋めるだけではだめですか?
穴そのものは埋まりますが、打ち放しコンクリートの場合は補修材と既存面の色や質感が異なるため、補修跡が目立つ場合があります。今回の施工では、穴・欠損補修後に色と濃淡まで調整しました。
Q3. 打ち放しコンクリートとまったく同じ色にできますか?
既存コンクリートは経年や施工時の状態によって一枚の壁の中でも色や濃淡が異なるため、完全に同一になることを保証する施工ではありません。周囲の色調やムラを確認し、補修箇所ができるだけ目立ちにくくなるよう現場で調整します。
Q4. 今回はどのような材料を使用しましたか?
欠損補修にはコニシのボンド ユニエポ 補修用プライマーとボンド Kモルタル、下地処理には日本ペイントのファイン浸透シーラー透明を使用しました。意匠仕上げにはSクリートカラーVを使用し、既存コンクリートとの色・質感を調整しています。
Q5. 今回の打ち放しコンクリート補修は何日かかりましたか?
今回の東京都渋谷区の現場では、養生・ケレン・穴や欠損の補修・下地処理・色合わせ・仕上がり確認まで含め、1日で施工しました。補修面積や既存コンクリートの状態によって必要な工期は変わります。

